今日は本当は南海で関西空港に行く予定でしたが、旅行前日に急に気が変わって松阪、津に行くことにしました。今回は節約のために近鉄特急を一切使わず急行、普通で旅行しました。
◆阪神三宮7時20分頃~尼崎~鶴橋8時25分◆
まずは三宮から直通特急で尼崎へ、尼崎から阪神なんば線で大阪難波を目指します。
尼崎7時56分始発の快速急行は10両フル編成で入線してきました。
大阪難波に到着。本当は今回関西空港に行く予定でここから南海に乗車する予定でした。しかし、前述の通り、前日に急に気が変わって伊勢に行くことになりました。
大阪難波で飲み物を購入し、鶴橋へ移動。
▲鶴橋8時38分~大和八木~青山町10時10分▲
鶴橋で大阪線に乗り換え。
待っていると近鉄特急22600系が入線しました。土曜日の朝ということもあって車内には多くの乗客がいました。
乗車するのは区間快速・青山町行きです。ここから終点青山町まで乗り、青山町からは普通に乗り換えて伊勢中川を目指します。
この日の区間快速は2800系。5200系じゃなかったので少し残念です。
先ほどの名阪特急を追うように鶴橋を発車。
布施までは方向別複々線で色んな車両を見ることができます。奈良線との並走シーンは撮ることはできませんでした。
布施で奈良線と別れ、JRおおさか東線を高架で越えます。
朝のラッシュなのでひっきりなしに列車とすれ違います。
途中9020系+5200系の編成に出会いました。9月1日から続いてこの編成が運転されているそうです。
車庫がある高安を通過。
左には準急の増結編成が入庫していました。朝のラッシュの運用を終え、車庫に入庫するようです。
鶴橋から約30分で大和八木に到着。
前方に準急がつっかえて信号停車。準急が待避線に入るとすぐに発車し、大和八木に入線。
大和八木では橿原神宮前、吉野、奈良、京都方面と接続している巨大ジャンクションです。
大和八木を出ると右手に桜井線が見え、桜井線と合流する桜井を出ると山越えとなります。
桜井から名張までは起伏の激しい区間をモーターを唸らせて疾走します。
榛原で一旦ブレイク。
この駅で阪伊特急を待避します。ここは大阪線の半分を走破したぐらいの距離にあたります。
榛原を出ると室生口大野、赤目口、名張と停まって行きます。
なぜ三本松を通過するのか、それは室生口大野、赤目口の両駅に比べかなり乗降客が少なく、容量が6両編成までだからです。
宇陀川を渡ると三重県に入り田園地帯を快走します。
名張でもブレイク。
この駅で名阪ノンストップ特急を待避します。
乗客のほとんどはこの駅で降りてしまい、車内はガラガラになりました。
青山町まで乗りとおすつもりでしたが伊賀神戸で下車し、伊賀鉄道を撮影しました。
車内はほとんど乗客がおらず、ほぼ回送状態で出発しました。
伊賀神戸では伊賀上野へ伊賀鉄道が出ています。
写真の車両は東急から移籍した車両で伊賀の忍者武者のラッピングをしたもの。
区間快速の直後の普通・青山町行きに乗車。
車内はご覧の通りガラガラ。
終点の青山町に到着。
乗客を降ろした後、留置線に回送され折り返し急行になる準備をしました。
大阪線の急行は6両編成で運転されますがこの列車は4両編成。名張まで4両で走り、名張で2両増結するようです。
●青山町10時19分~榊原温泉口~松阪11時45分頃●
青山町からは2両編成の普通列車に乗車。
大阪線の中でももっとも人口の少ない地域を走ります。
今回乗る名張発伊勢中川行き普通列車は人口の少ない過疎地域を走るので「名張東ローカル」と呼ばれています。
青山町を出ると「青山越え」となり、急勾配をぐんぐん登っていきます。
伊賀上津では青山の山々を見ることができます。
秘境駅である西青山に到着。
周りに家は一軒もなく、山の中にポツンとある駅です。一日の乗降客数は大阪線ではワースト1、近鉄全線ではワースト4 というなんとも寂しい駅です。
西青山を出るとすぐに新青山トンネル(5,652m)に入ります。
この長さはJRを除く私鉄では一番の長さです。
また、このトンネルの西杭口が大阪輸送統括部と名古屋輸送統括部の境目となっており、トンネル中央付近では伊賀と伊勢ならびに伊賀市と津市の境目にもなっています。
トンネルを抜けるとそこは伊勢。と言ってもまだ山の中。
トンネルを出てすぐ東青山に到着。山と山の間にある駅で主に行楽客が利用しています。
榊原温泉口で途中下車。
これから温泉へ行くんですか? いえ、駅の風景や観音像を撮るために下車したのですよ。
そういえば8か月前に温泉旅行でここで下車しましたね~
駅の北側にその観音像があります。
しかし駅から撮影すると木が邪魔で上手く撮影できず(泣)
駅からは青山高原の風車を見ることができます。
今日はいい天気だったのでいい写真を撮ることができました。
さて、榊原温泉口をあとにします。
はるばる大阪上本町からやって来た宇治山田行き急行に乗り、伊勢中川を目指します。ちなみに車両はオールロングシート。大阪から乗り通したら絶対にしんどいだろうなぁ~
榊原温泉口を出ると山を下って行き、伊勢石橋を越えると平野部を走るようになります。
一級河川の雲出川を渡ります。ほとんど山間部を走る大阪線で一級河川を渡るのはこの雲出川だけじゃないでしょうか。
大阪線と名古屋線を結ぶ中川短絡線と別れます。名阪特急が伊勢中川でスイッチバックをせずに津、四日市、名古屋方面へ行くための短絡線です。
短絡線と別れた直後に名古屋線と合流し、伊勢中川に到着。
伊勢中川に到着。
松阪へはこの急行で通しで行けるのですが、5200系に乗りたくなったので下車することにしました。
伊勢中川は大阪線、名古屋線、山田線の3路線が集まる重要な駅です。
乗り換えをスムーズに行うため、列車は両側の扉を開きます。(番線によって片側しか開けられない列車もあり)
待つこと30分、名古屋からやって来た宇治山田行き急行が入線。5200系がやって来ました!
大阪線は名古屋線に比べてクロスシート、L/Cカーがかなり少ないので名古屋線はいいなぁと思います。
山田線では伊勢平野を最高時速120kmで快走します。
右手に紀勢本線が合流すると松阪に到着。この駅でJR(多気、家城、新宮方面)と接続しています。
松阪に到着。
伊勢へは何度か行っていますが松阪で下車するのはこれが初めて。駅には松阪牛弁当が売っていました。
▲松阪12時47分~津13時03分▲
伊勢名物、赤福です。
伊勢にある駅では必ずと言っていいほど赤福の広告があります。
松阪駅に売ったあった天然水「森の番人」。
この辺りを流れる宮川のおいしい水を使用しています。結構飲みやすくおいしかったです。
ここからは快速みえで津を目指します。
松阪~津では運賃はJRの方が安いのでお得です。
松阪~JR~津は未乗車区間なので今回初めてこの区間を乗り潰すことになります。
松阪を出ると近鉄山田線と別れ、名松線と別れます。
名松線と別れると近鉄山田線が再び近づいてきて、山田線の下をくぐります。
紀勢本線は三重県の県庁所在地である津を通りますがこの辺りは単線です。
途中の駅で列車の行き違い待ちが行われました。
伊勢平野を快走し、右手には工業地帯と近鉄名古屋線とは少し違った風景を見ることができます。
この辺りは電線が張ってないのでいい風景写真に適しているかもしれませんね。
阿漕を出ると次第に街中に入って行き、しばらくすると左手に近鉄名古屋線が見えてきます。
ちなみに名古屋線は全線電化複線なのに対し、JR紀勢本線は新宮~亀山は非電化です。津は三重県の県庁所在地であるにも関わらず1両編成のローカル列車がのんびり走るところを見ることができます。
津に到着。
快速みえはここからJRと別れ伊勢鉄道に入ります。近鉄名古屋線に対抗すべく伊勢鉄道線では高速運転を行います。
ちなみに伊勢鉄道はJRではなく第三セクターです。青春18切符では乗車できませんのでご注意ください。
三重県の県庁所在地にあたる津。津駅はJRは全列車が停車、近鉄は名阪ノンストップ特急以外は全て停車します。
しかし実は一日の乗降客数は津より四日市の方が多いのです。県庁所在地である津よりビジネスタウンである四日市の方が需要が多いようです。
この日、津では近鉄創業100周年のイベントが行われていました。鉄道関連の部品、模型、看板などが展示していました。
模型コーナーには近鉄電車の模型がズラリ。
これらの模型は全て鉄道愛好家が持参したものです。
ほ、欲しい!!(もちろんダメですが^^;)
近鉄の主要な駅では9月23日まで創業100周年記念の入場券が売られています。料金は150円ですが津駅では140円でした。(完売するとその時点でその駅の入場券の販売は終了となります)
なお、切符を購入後近鉄の販売員さんに近鉄オリジナルのハンカチを貰いました^^
名古屋、伊勢地区の主要な駅では「駅の歴史展」が行われています。開業当時の駅や周辺の様子、また駅の変遷が展示されています。こちらも9月23日まで展示されます。
●津14時45分頃~伊勢中川~大阪難波17時20分頃●
津でお土産を買って近鉄のホームへ。
本当はここから大阪難波まで名阪特急で一気に大阪難波へ帰ろうとしましたがお土産代を費やしすぎて特急に乗れるお金がなくなりました(泣)
ま、帰りも特急を使わずに大阪へ帰って行きましょう~
昼下がりの時間帯に急行に乗ったので車内はガラガラ。
クロスシートを向かい合わせにして1人で4人分の座席を占領しましたw
大阪線を結ぶ中川短絡線と別れます。
中川短絡線と別れるとすぐに大阪線と合流し、伊勢中川に到着。
伊勢中川で大阪線に乗り換え。
乗車してきた松阪行き急行は松阪に向けてラストスパート。
この急行、実は昼の11時に伊勢中川停まりの急行に充当されていた編成でした。5200系、お疲れさ~ん。
伊勢中川に停車中の9000系白塚行き普通列車。
この車両は元奈良線の車両です。
賢島発大阪難波行き伊勢志摩ライナーが入線。
普通の近鉄特急(スナックカーなど)が入線する時とはまた違った雰囲気を感じます。
奥のACEは名古屋発賢島行き特急。
手前の伊勢志摩ライナーは賢島発大阪難波行き特急です。
名古屋線の主要駅から大阪方面へは名阪特急では乗り換えなしで行けますが、伊勢志摩方面の特急に乗り伊勢中川で大阪方面の特急に乗り換えて行くこともできます。
大阪難波行きの伊勢志摩ライナーの直後にやって来た名古屋行きのアーバンライナーです。
アーバンライナーと言えば主に名阪ノンストップ特急に充当されますが一部は伊勢志摩方面の特急にも充当されます。
今回の旅で一番の長丁場となったのがこの宇治山田発大阪上本町行き急行。
座席は全てロングシート!この座席で1時間50分過ごすのはかなりしんどい;;
昼寝の時間帯(いつもは寝てませんが・・・)だったので眠気がやって来ていつの間にか熟睡zzz・・・
気がつくと山に囲まれた伊賀ののんびりとした風景の中を走っていました。
青山町に到着。
外の空気を吸うため一旦ブレイク。
この駅で名阪特急と京伊特急に2連続抜かされました。
榛原に到着。
この駅からようやく通過運転に戻ります。
この駅から大量乗車があり、立ち客が出るほどの混雑度でした。撮影する余裕がなかったのでここから大阪上本町までの説明は端折ります。
桜井、大和八木でも大量乗車があり、むちゃくちゃ混雑していました。
大阪上本町の一つ手前、鶴橋で吐き出されるように乗客が降りていき、車内はガラガラになりました。
終点の大阪上本町に到着。大阪線を完全走破しました!
この後、阪神線で三宮へと帰りました~
今回の旅は「旅」と言うよりは「乗り潰し旅」でした。近鉄特急を使わずに大阪から伊勢へはがんばれば行けるものなんですねぇ~。
みなさんも一回体を張って近鉄特急を使わずに伊勢方面に行ってはいかがでしょうか!?(ちなみにL/Cカー、クロスシートならロングシートより楽ですよ~)
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